初めまして、月に3回くらいデータセンターに通っているシステムエンジニアです。
私は、新卒入社後に初めてデータセンターに行く際、何も知らずあまり準備せずにデータセンターへ行ってしましました。新人の時の失敗の一つですが、初めは”普通”がわかりませんよね。
データセンターを初めて訪れる方にとって、「何に気を付ければよいのか」が分からないと思います。
以下では、データセンターを訪問する際の服装などに関する疑問、訪問前に抑えておくべき注意点や知っておくべきことについて、回答、解説していきます。
データセンターとタイトルにありますが、顧客先のサーバールームでも同じような振る舞いで良いと思います。
1. データセンター訪問前にやるべきこと
1.1 事前に訪問の予約、許可を取る
データセンターは、セキュリティの観点から入館を制限しています。
そのため、事前に訪問の予約を取る必要があります。また、訪問時間や訪問するメンバー、目的、所属会社などの情報、入館に必要な書類についても確認しておくことが大切です。
通常、セキュリティ担当者に連絡し、許可を得る必要があります。
1.2 駐車場や交通アクセスについて確認する
データセンターによっては、駐車場が限られていたり、交通アクセスが不便な場所にあったりします。事前に交通手段や駐車場の情報を確認しておくことで、スムーズな訪問ができます。
また、駐車場や入り口などの場所に迷わないように、地図を印刷して持参することもオススメです。実際に、私が初めてデータセンターを訪れた際も、入り口がわからず、手こずり、遅刻してしまいました。。
訪問先のデータセンターに訪問経験がある方と一緒に行く場合は、データセンターの外で待ち合わせをしていくと安心です。
1.3 持ち込み物の制限を確認する
データセンター内部には、カメラ付き機器、その他電子機器や磁気媒体、飲食物などの持ち込みが禁止されている場合があります。
電子機器や磁気媒体には、スマートフォン、カメラ、USBドライブ、ラップトップ、ハードディスク、ドライブなどが該当します。訪問前に持ち込み物の制限を確認し、必要であれば、データセンター内で提供される機器の使用許可申請や持ち込み機器の申請を行なってください。
基本的には、必要なものだけを持っていくようにしましょう。
1.4 必要な持ち物を確認する
データセンターによっては、訪問者によって必要な持ち物が異なる場合があります。
事前に必要な持ち物を確認し、不足がないように準備することが大切です。
1.5 付添人を確認する
データセンターによっては、訪問者に付添人の同行が必要な場合があります。
事前に確認し、同行が必要な場合は、同行者を手配するようにする。
1.6 データセンター内での移動方法を確認する
データセンター内には、様々な設備や機器が設置されており、移動する際には細心の注意が必要です。
事前に移動方法を把握し、設備や機器に接触しないように注意しましょう。
1.7 ネットワーク接続について確認する
ネットワークのアクセス制限はもちろん設けられているため、作業がある場合は確認すべき事項です。
また、データセンター内で作業をする際には、インターネット接続が必要になることがあります。外部への接続には厳しい制限が設けられているため、事前に接続方法を確認し、必要な場合は設備を持参や申請をしっかり行ってください。
1.8 緊急時の対応を確認する
データセンターでは、火災や地震などの災害に備えて、緊急時に備えた設備や対応策が整備されています。
また、データセンター内には温度や湿度を管理する設備がありますが、これらの設備にトラブルが発生した場合に備えて、緊急時の最低限の対応を確認しておきましょう。
2. データセンター訪問時の注意点
データセンター内は、セキュリティや機器保護のため、特別な注意が必要です。以下では、データセンター内での注意点を紹介します。
2.1 セキュリティチェックを受ける
データセンター内には重要な情報や機器が保管されているため、セキュリティの観点からチェックが入ります。通常、入館には身分証明書の提示やセキュリティチェック(厳しいところだとボディチェック)が必要で、身分証明書を持っていくことを忘れずに注意してください。
身分証は2種類以上を心がけましょう。まれに社員証では入館できないデータセンターもあります。そのため、私は社員証に加えて、免許証やマイナンバーカードを常に持っています。(顔写真付き身分証が必要です。)
他には、例えば荷物検査や金属探知機でのチェック、指紋認証などが必要なデータセンターもあります。
チェックに時間がかかる場合があるため、余裕をもって到着することをおすすめします。
2.2 移動制限に注意する
データセンター内部は、セキュリティの観点からアクセス制限が設けられている場合があります。
データセンター内部の移動の際には、セキュリティ担当者からの指示に従い、セキュリティチェックポイントを通過し、定められたエリア以外には立ち入らないでください。
2.3 服装に気を付ける
データセンター内部は、清潔で静かな環境が求められるため、訪問時の服装にも注意が必要です。例えば、スニーカーやサンダル、ジーンズなどのカジュアルな服装の場合は入館を拒否されることがあります。セキュリティが厳しい場所でもあるため、無駄な不信感を与えないようにしましょう。
初めて行く場合は、基本的にスーツで行くことをオススメします。オフィスカジュアルでも問題なく入館できるデータセンターも多いですが、服装の指定がない場合や初めて訪問する場合はスーツが無難です。様子を見て、服装を切り替えていきましょう。
その他の注意点として、静電気の発生する服装やアクセサリー、化粧品も機器を故障させる可能性があるため避けるべきとされています。
データセンターのルールではなく、顧客ルールで静電服の着用を規則としている場合もあります。このような規制の厳しい場合は、顧客側から打ち合わせ段階で指示があることが多いです。心配であれば、顧客に確認することを推奨します。
私の経験上、
- 顧客から服装の指定(スーツ以外の作業着など)がある割合は5%未満。
- スーツで入館拒否された割合は0%。
- スニーカーで入館拒否された割合は0%。
- 周りを見ていてジーンズなどカジュアルな服装でデータセンターに来る人の割合は25%程度。
でした。
事前に確認することが1番望ましいです。
2.4 静粛性に配慮する
データセンター内は、多くの機器が稼働しており、静粛性に配慮する必要があります。
騒音を出す行為は基本的に禁止されており、特に携帯電話の使用には注意が必要です。
また、入口や設備の近くで話し声を出さないようにするなど、周囲に配慮することも大切です。
2.5 機器や設備への接触に注意する
データセンター内では、設置されている機器や設備に接触しないように注意する必要があります。
機器には、他社や他組織の極めて重要なデータが含まれているため、絶対に無許可で他の機器に触らないでください。誤って機器を傷つけたり、故障させたり、情報漏洩させたりすると、莫大な損害を賠償する危険性があります。
2.6 退館手続きを行う
作業が終了したら、データセンター内の施設やラックを整理し、退館手続きを行なってください。
ここでは、退館時間の記入や許可証の返却、持ち物の検査などの手続きがあります。
まとめ
データセンターを訪問する際に抑えておくべき注意点や知っておくべきことをまとめると、以下のようになります。
- データセンター訪問前にやるべきこと
- 事前に訪問の予約、許可を取る
- 駐車場や交通アクセスについて確認する
- 持ち込み物の制限を確認する
- 必要な持ち物を確認する
- 付添人を確認する
- データセンター内での移動方法を確認する
- データセンター訪問時に抑えておくべきこと
- セキュリティに従って行動する
- 禁止事項に気をつける
- 細心の注意を払って移動する
- 訪問の目的やスケジュールを把握し、スムーズな訪問を心掛ける
データセンターは、セキュリティ上の観点から入館制限があるため、事前の予約や持ち物の確認、禁止事項の確認などが必要です。訪問の目的やスケジュールを把握し、スムーズな訪問を心掛け、万全な準備を行いましょう。
私のように遅刻しないように。。|Shu
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